2021/03/25

JP Saturday Flight: 3月27日(土)のタスク

   先週は参加者が少なかったですが、レースはデッドヒートとなり抜きつ抜かれつの展開となりました。私は腰を痛めてしまってじっと座っていることが出来なかったためお休みしたのですが、初めてレースをSpectatorで観戦して楽しませていただきました。Spectatorでどんな風に楽しめるかはこちらの動画をご覧下さい。

 さて、今回のタスクです。

1.サーバスタート:3月27日午後9時。エントリーは20分間 
2.ゲートオープン:エントリー締め切り後1分〜120分間
3.クラス:18m
4.タスク:216.4km サーマル三角 スタート高度:1,500m(海抜)
5.トラックデータのアップロード、成績の発表はこちら

 今回もいつものTaupo滑空場から離陸します。今回は一旦南に下って(南半球だから登って?)湖を渡ります。湖の真ん中はあまり積雲がないと思いますが、どのように攻めましょうか?TP1からTP2までは95kmとちょっと長めです。どんな展開になりますでしょうか。
 サーマルはこれまでと同じく、Strongで雲底も1900mです。VariationはLowですのでガンガン攻めてみますか?それとも無理をせず丁寧なフライトで攻めましょうか?
 さて、前回の投稿ではフラップの使い方について少し書きました。サーマル旋回中、クルージング中、上手くフラップを使って機体の性能を充分に引き出して良いタイムを狙って下さい。      (NT3)



2021/03/21

グライダーの旋回:Condor、水バラスト、フラップ

 昨日は初めてタスクをSpectatorモードで観戦。これがなかなか面白くてSpectatorモードについては別途書き起こしたいと思うが、サーマリング中の旋回について思うことがあったので書き起こしてみたい。グライダーの操縦をリアルで教官から習っている人は当然のことかもしれないが、ハング等から入ってきた人、初めてCondorでグライダーに取り組む人への参考になると嬉しい。

 なお、私は滑空機上級の自家用免許を40年も前に取ったきりで、教育証明は取っていないし、当時Schoolクラス・Clubクラスの機体しか乗ったことがないので、最近の教官の教え方や高性能機に関する飛び方など、もし実際と異なる説明をしてしまっている場合はどしどしご指摘いただきたい。


1.旋回の基本


 右の図にあるように地平線の角度とキャノピーと交わる地点を固定する(私はだいたい毛糸とインパネのどこを通るかを見ている)ことで、バンク角と速度を一定に旋回する。風切り音も速度変化を感じる指標の一つである。教官からいつも言われることは計器を見て操縦するなということ。計器には遅れて出てくるので、それを見て対応しようとするとどうしても遅れてしまうのでかえって修正が難しくなる。リアルだと体が感じる加速度も加えて機体の挙動を感じるのであるが、Condorでは残念ながらそれができないのでちょっと難しい。アメリカではFlight Simが操縦免許の教育課程に認められているそうだが、Simから入ってきた人には計器を見ないで操縦することを最初にやらせるのだとか。Simから航空機の操縦に入ってくる人は計器を見て操縦する人が多いらしい。Condorでもパソコンの画面だけだと全体を見渡すことができないのでどうしても計器に頼る人が多いかもしれないが、ヘッドトラッキングやVRを使って周りを見渡せる環境で楽しんでほしい。

 実は、昨日のタスクをSpectatorで見ていて、やはり成績の良い人、上がりの良い人は綺麗に旋回ができているが、そうでない人は旋回がいびつになってしまっていた。センタリングに苦労しているというよりは、旋回中の速度管理ができていないくて大きく外れてしまっているようだった。サーマリング中もバンク角、速度一定で丁寧に旋回すること。そのためには、基本である地平線の角度、キャノピーのどこを横切っていくのか、まずはそれを一定に保つ努力をしてほしい。


2.水バラストと旋回速度、Center of Gravity (CG)の設定

 今月は18mクラスのタスクを回しているのだが、Club機と違っていろいろと考えなくてはいけないことが多い。

①水バラスト          
②Fixed ballast(体重軽い人が持って
乗り込むバラストと考えると良い?)
③Center of Gravity        

(1)水バラスト:翼面荷重を高めてL/Dを良くするのだが、CondorではHanger Setting画面にFixed ballastにチェックマークを入れることもできるようになっている機体があるのでこれも忘れずにチェックして翼面荷重を最大にしよう。ただし、バラストを積むと低速性能が悪くなったり操縦性能が悪くなるので、サーマルが弱い時や気流が荒れている時には少し減らして出発したり、上空で幾らか放出して様子を見ることができる。(Club機はタスク参加機体がAllの時だけ水バラストを積んだり、Fixed ballastのチェックを入れることができる。)

 水バラストを積むと高速でのL/Dが劇的に上昇するのだが、引き換えに低速性能が悪くなって失速速度も上がってしまう。そのため、サーマル旋回時の速度も高くしないと簡単にスピンしてしまうので注意。私はClub機では80〜90km/hくらいで飛んでいるが、15・18mクラスでフルバラストの場合は120〜130km/hくらいで40〜45°バンクの旋回を心がけている。速度が抜けすぎると少しエレベーターを引いただけでバフバフ言い始めてスピンし始めるので怖い。

 速度管理には先に書いたように地平線と風切り音で管理しつつ、時々速度計でチェックする。この時、トリム調整が必要なので、ジョイスティックのスライダーに設定してこまめに調整しよう。私はこのトリム調整をしたいために多機能ジョイスティックだけでは足りなくて別売りスロットルを組み合わせてCondorの操縦をしている。なお、トリムは中立に合わせるよりも少しノーズダウン気味にして、エレベータを引き気味に操縦するとよいと思う。そうすると、速度が抜けた時には力をふっと抜くだけで良いので私には操縦しやすい。

(2)Center of Gravity (CG)の設定:前述のHanger Setting画面でCenter of Gravityの調整もできる。これをプラス(ノーズ側)にずらすとグライダーの安定性が高まり、マイナス(テール側)にずらすと操縦性能が上がる(つまり少し不安定になるということ)。さらに、L/Dや低速での上昇率が少し上がるらしいが、残念ながらCondor Ver1の時の時の説明ではL/Dの性能の上昇まではシミュレートできていないということであった。Ver1の頃は多くの欧米の人たちは−3で飛んでいたが、最近は−2の人が多いと思う。マイナスにずらし過ぎると不安定になるといわれていて、ほどほどの設定が良さそうだが、0、−2、−3でどの位操縦性能に違いが出てくるのかは自分ではよくわからない。私的にはおまじないのようなものである。どなたかフライトにどう変化が出てくるのかご存知の方は教えて欲しい。


3.フラップ

 昨日の結果を調べてみたら平均速度の速い人と遅い人でmGN(mean glide number)の値が結構違っていた。これはMC値による巡航速度とフラップの設定があっていなくて性能を十分に出せていないのではないかと思った。

 Condor2ではフルバラスト時のフラップの目安は速度計のリングに書かれているのでそれを目安にガチャガチャと動かしていく。高速巡航時はフラップのレバーをノーズ側に動かす方向で、旋回中にフラップ下げにするときは手前に引っ張る方向。これを私はトリムと同じく機体の挙動がノーズダウン、ノーズアップになる方向と考えて動かしている。

 ただ、Condorの場合コックピット内の表示がわかりにくくて、いつもちょっと動かしてみては画面の右下に出てくる表示を見て確認している状況。改めてVentus3のコックピットの表示を見たらフラップ上げの方はだいぶんずれている感じがした。以前、フラップに慣れるまでは、サーマルに入ってフラップを下げるときや、逆にサーマルを出て巡航するまで頭の中で数を数えて動かしていた時もあった。

CoTASAのマニュアルより

 最近、私はCoTASAというアプリを使ってフラップの切り替えのタイミングを教えてもらうようにしている。これはCOndor True Air Speed Alarm (CoTASA)というアプリで、高高度でのVne越えを防ぐために実大気速度を表示してアラームを出してくれるものなのだが、おまけでフラップの切り替え指示や、水バラストの放出量などを表示してくれる秘密兵器。

 MC2〜2.5くらいだと大体200km/hくらいの巡航速度になるのだが、大体どの機体でもフラップの切り替えの境目くらいであることが多く、CoTASAのアラームがうるさいと感じることも多い。なくても速度計のリングを見ながら調整できるが、CoTASAはあったらあったで重宝する。興味のある方はお試しください。ダウンロードページはこちら(https://condorutill.fr)。

 私がVentus3-18をフルバラストで飛ぶとどうなるか。CoTASAを使いながら飛んだ時のサーマリングの模様を動画にしたので、こちらも興味の有る方はどうぞ。動画リンクはこちら

 さて、次の土曜日は3月の最終週。Matamataを使った18mクラスのタスクは次回で一区切り。4月からはどこに行きましょうか?もしご希望のシーナリーがありましたら連絡ください。(NT3)

2021/03/18

JP Saturday Flight: 3月20日(土)のタスク

  先週のフライトではPlane Icon Rangeを1kmとしたことへ面白いとのコメントを何人かからいただきました。ヒントがないけど自分のフライトに集中出来る、どこにいるか分からないので他機警戒に注意を払ったり他機がどこで回っているか周りをよく見るようになったとの感想です。安全確保のためにはペイントも重要なのかもしれません。デフォルトのほぼ真っ白な機体ではなく、翼端に色をつけたカラーリングを選ぶとよいと思います。

 さて、今回のタスクです。

1.サーバスタート:3月20日午後9時。エントリーは20分間 
2.ゲートオープン:エントリー締め切り後1分〜120分間
3.クラス:18m
4.タスク:215.6km サーマル三角 スタート高度:1,500m(海抜)
5.トラックデータのアップロード、成績の発表はこちら



 滑空場はいつもと同じTaupo滑空場。今回もややTurbulanseがあるのであまり落ち着いたフライトは出来なさそう。サーマル強さはMediumですが、積雲は結構浮かんでます。
 今回は第一レグで北北西に向って小さな山々を越えていきます。第二レグは地表はなだらかに下っていきますが、リッジというほどではないでしょう。第三レグはゴールに向って風下に一直線ですが95kmあるのでどこからファイナルグライドにするのか、今回は結構積雲が多い感じなので上手くやればドルフィンで高度稼げるかも。。。これまでチャレンジされた方はご存知のように最後はゴール前に高圧線タワーがあるのでご注意を。

(NT3)   


2021/03/12

JP Saturday Flight: 3月13日(土)のタスク

 しばらくブログの方ではタスクの紹介していなかったですが、Twitterだと書ききれないことが多いのでやはりこちらに書いておきます。 

1.サーバスタート:3月13日午後9時。エントリーは20分間 
2.ゲートオープン:エントリー締め切り後1分〜120分間
3.クラス:18m
4.タスク:215.6km サーマル三角 スタート高度:1,500m(海抜)
5.トラックデータのアップロード、成績の発表はこちら

 滑空場は前回と同じTaupo滑空場。今度は東に向ってちょっと丘陵地帯に向います。第一レグは風下に向ってすっ飛んでいきますが、第二レグは風上に向って登っていきます。途中まで高度にご注意。第三レグは59km、今回もほぼファイナルグライド一直線でしょうか。風は横風きついですが、タスクラインはR/Wにほぼ正対しているので高度が足りなくなってもダイレクトアプローチのままゴールすることが出来ると思います。

 前回と同じくサーマル強め・Wideの設定で、タ―ビュランスもModerate。前回と同じくちょっと上空は荒れ気味か?雲底高めで今回もハイスピードなレースが楽しめると思います。

(NT3)   

   



 

Japan-East:関東/甲信越のシーナリー公開

  関東/甲信越地方のCondorシーナリー「Japan-East」を公開します。  本当はCondor Clubで公開したかったのですがTextureのばらつきが多いので却下されてしまいました。エリア的にはSeguiさん作成のCentral Japan2と完全にかぶっていますが...