2021/11/06

Japan-East:関東/甲信越のシーナリー公開

  関東/甲信越地方のCondorシーナリー「Japan-East」を公開します。


 本当はCondor Clubで公開したかったのですがTextureのばらつきが多いので却下されてしまいました。エリア的にはSeguiさん作成のCentral Japan2と完全にかぶっていますが、Kanto-JSALとNaganoに加えて富士山の南側や箱根までカバーしています。

 他のシーナリーとの違いは、①Textureに地理院地図のシームレス航空写真を利用、②代表的な滑空場の追加、③滑空場付近の地形の再現、④水面テクスチャーの追加です。

 まだ追加できていない滑空場の追加希望や地形でおかしいところがありましたら連絡をお待ちしております。地形の再現は30メッシュという制限はありますができるだけ対応したいと思います。また、滑空場の追加の場合は布板やコーンの設置方法などR/Wの詳細な情報をいただけると再現ができるのでどうぞよろしくお願いします。

 さて、公開の場所ですが、合わせて日本人が気軽にCondorに関する情報交換ができるところを作りたいと思っていたので以下のリンクでJapan Virtual Soaring ClubというForumサイトを作りました。結構設定の仕方が難しくて、まだぱっとしないサイトにしかなっていませんが、皆さん参加していただいて情報交換を進めたいと思います。コメント入力には登録が必要となっていますが、皆さんの参加をお待ちしています。(NT3)

 Japan Virtual Soaring Club


2021/11/03

廉価版VR(mouse G-Tune ヘッドマウントディスプレイ GTCVRBK1)

  久しぶりの投稿になった。実はしばらく前にメルカリで格安のVRヘッドマウントディスプレイを買っていたのだが、ようやくソフト側の設定ができてタスクフライトに挑戦したので紹介しよう。OculusやViveなどと比べるとおもちゃみたいなものなので、Condorでガチのタスクにチャレンジしている方にはお勧めできないが、中級者のフライト練習に使うには安くて意外と使えるのではないかと思う。


 さて、物は何かというとゲームパソコンなどを販売しているmouse社のGTCVRBK1というヘッドマウントディスプレイ。2018年に発売開始しているだが多分もう在庫品のみの扱いだと思う。発売当時は税抜き16,800円のものを私はメルカリでほぼ新品の状態のものを5,500円で購入。新品をアマゾンで購入する場合はこちら。他のネット販売サイトでも似たり寄ったりの値段で新品で1万円強といったところ。中古品販売サイトでうまく探すと6,000円くらいで買えそう。

 仕様としては、解像度1,920x1,080ドット、ディスプレイは5.5インチ、非球面レンズ、対応リフレッシュレートは60Hz、視野角は100度。コントローラーは付属しておらず、マウス・キーボードで操作するゲームのみ対応ということなのだが、Condorではジョイスティックをつかうので問題ない。と、VRとしては少し使いにくいので購入したものの結局使えないままほぼ新品の状態で中古市場に出す人がいるのではないだろうか。なお、VR形式はStermVR互換なので、Condorには直接接続できず、前回KONさんが投稿してくれたようにReviveとOculusソフトウェアのインストールも必要。PCの推奨スペックはIntel Core i5以上、GeForce GTX 1060以上、メモリ8GB以上ということだが、Condor自身が結構軽いのでグラフィックのスペックが少し低くても使えるのではないかと思う。

(良いところ)

・PCとの接続はHDMI1.4とUSB2.0だけなので、PCの要求スペックが低い。

・コントローラーを使わないので、コントローラー用のセンサーをPCに接続して置き場所を考えたりする必要がないのでとってもお手軽。

・やはりVRなので立体感がある。また、視野が狭いといってもモニター画面では見にくい頭上の積雲が自然と視野に入ってくるのでサーマルを掴みやすい。

(悪いところ)

・何といっても解像度が低く、遠くの景色がぼやけてしまっている。Condorの計器類のあまり細かな数字は読めないが、PDAの数字はだいたい読めるので何とかなる程度。

・動きへの追随は時間差がでてしまって、頭を大きく振ると動きが遅れて違和感を感じる。

・自由度は3DoF(3 degrees of freedom)で着座位置でのVR。首を上下・左右に回す、首を傾けるの3方向だけ。計器に近寄ったり、左右に乗り出すようにキャノピーに近づいて下をのぞき込むような動きには対応していない(おかげで面倒なセンサーの設置が必要ないのだが、計器に近づいて文字を読むことができない)。

・使っていると中立点が良く動いてしまうように思う。特に場周着陸時に大きく体をひねって後ろを見てから正面を向くとあらぬ方向を向いていることがある。周りを見渡すときはゆっくり首を回して見たほうがよいと思う。

・作りがちゃっちくて顔の大きさや両目の距離に合わせるなどのフィッティングはほとんどできない。顔がゴーグルに合わない場合はあきらめるしかない。眼鏡対応についても私は全く問題なかったが眼鏡の形状によってはレンズを傷つけてしまうことがあるかもしれない。まぁCondorでは急激な動きがないのでうまくはまりさえすれば2時間くらいのフライトには問題ないと思う。フィッティングについての細かな調節はできないが、Condorで使うだけならまぁいいかという感じ。(顔を激しく動かす必要のあるゲームを楽しむのは無理。)


 さて、では実際にCondorのフライトで使ってみてどうだったか。昔持っていたOculus Rift Sは狭いわが家ではセンサーの設置に問題があってうまく使えず私のVR酔いもあって手放してしまったが、今回の5,500円のVRディスプレイは3DoFという制限のせいかほとんどVR酔いはなく、フライトを楽しんだ感がある。しかし、先にも書いたように解像度が低く、遠くの地形や積雲が見えないのでタスクを攻めるには辛い。

 しかし、R/W付近で旋回練習や離発着の練習には申し分ないのではないだろうか。私は普段はVRではなくTrackIRというヘッドトラッキングを使っているが、着陸進入時の感覚は実機とは全く異なるのでCondorは着陸の練習にはならないと思っていた。それが今回VRで進入をしたときにダイブを動かしたときの沈み込み感がヘッドトラッキングとは全く違って実機に近いように感じてびっくりした。さらに、引き起こしの感覚もより実機に近いのではないかと思っている。ウィンチ曳航中の索断→直進進入も試してみたがかなりシビアな感覚に陥って緊張した着陸練習となった。これまでCondorは上空での操舵の練習とタスクチャレンジの感覚を掴む練習は実機にも役立つと思っていたが、VRを使うことでますます実機の練習になるのではないかと思った。今回は改めてVRのありがたさを感じ、すでにVRでCondorを楽しんでいる皆さんをうらやましく思う。SteamVR互換機でXCSoarを使う方法が分かれば良いのだが。。。

 なお、これから実機の経験がなくいきなりVRを使ってCondorでグライダー操縦を練習してスカイスポーツというのはどういう感覚になるだろうか。実機の場合はインストラクターがいて指導してくれるが、いきなりCondorにやって来る人たちにも何かしらの滑翔技術や安全フライトについての講習会のようなものができればいいのだがと思う。

(まとめ)

・mouse社のもう絶版となっているヘッドマウントディスプレイは、グライダークラブで新人勧誘にフライト体験をさせたり、中級者の操縦練習にちょうど良いと思う。索断時の対応練習や、危険フライトの体験/回避練習にもよいと思う。

・もし、ほぼ未使用といった中古品が6〜7千円で販売されいるのを見つけたら、ぜひグライダークラブで購入して活用することをお勧めしたい。(あくまでCondor入門用としてであって、ガチで飛びたい人はもっと高性能のものを購入ください。)  (NT3)


Japan-East:関東/甲信越のシーナリー公開

  関東/甲信越地方のCondorシーナリー「Japan-East」を公開します。  本当はCondor Clubで公開したかったのですがTextureのばらつきが多いので却下されてしまいました。エリア的にはSeguiさん作成のCentral Japan2と完全にかぶっていますが...