2021/07/10

PC上でXCSoarを使う方法(その3)

  前回まで、CondorとXCSoarとの接続方法、XCSoarへのマップ、ポーラーの読み込みについて説明したので、今回はCondorタスクのXCSoarへのインポートの仕方について説明します。


【CondorのタスクファイルをXCSoarのタスクファイルに変換するツールの導入】

 前回、ポーラーをダウンロードしたCondorUTillのサイトからCoTaCo(COndor TAsk COnverter)というツールをダウンロードし、Zipファイルを解凍します。このツールはWindows上でインストール必要はありませんので、お好きなところにフォルダーごと保管してください。

 

【CoTaCoを使ったタスクファイルの変換】

 CoTaCoでは、①Condorタスクファイルの読み込み②シーナリーに対応したXCSoarのマップの読み込み③変換データの書き出しへと進みます。

 CoTaCoはツールをダブルクリックして起動することもできますし、Condorタスクファイルをドロップしてファイル変換を始めることもできます。その他、Condorのフライト前に自動的に読み込んでXCSoarに流し込むこともできるようですが、私にはそのためのScriptを整理するのが面倒なことと、普段は外付けのタブレットを使っていることから変換後に手作業でファイルをタブレットに転送しています。

 ①すでにCondorのタスクファイルがある場合は、ツールを直接開いてタスクファイルを選択する、あるいはファイルエクスプローラーからタスクファイルをドラッグ/ドロップで起動します。オンラインタスクサーバに参加しているときは、サーバ接続後フライトに入る前にCondor上でいったんタスクを保存し、そのデータを読み込み/変換します。そのため、事前にCondorのタスクファイルをCondor Club等から入手できるときはよいのですが、入ってみないとタスクファイルが作れない場合はエントリーに時間の余裕をもって進めてください。オンラインサーバに入るときは、バラストの準備やタスク/気象の確認など結構忙しいので、さらにXCSoarのタスク変換/転送が入ると大事なことを忘れてしまうことが多く注意が必要です。

 ②さて、次にタスクが設定されたXCSoarのマップデータの読み込みに進みます。PC上でXCSoarを使う場合は(その2)で説明したようにCondor Clubからマップをインストールしている場合は、XCSoarのデータフォルダーに入っているので、初回だけはどのファイルか選択する必要がありますが、一度選択すると次回からは聞かれなくなります。もしこの紐付けを間違えてしまった場合は、その情報はCoTaCo_maps.tx というファイルに保存されていますので、このファイルを適当なテキストエディターで開いてシーナリーの該当するところを消去してからもう一度設定してください。同じシーナリーのタスクであれば、二回目以降はこの②の手順はスキップして次に進みます。

 ③最後にCoTaCoから保存先はどこですかと聞かれるのでXCSoarのデータフォルダーの中に適当なフォルダーを作ってそこに保存してください。この保存先も最初の時だけで次回からは出てきません。

 ④さて、一度タスクの変換をしたところでAATのタスク読み込みのための設定を行います。実は一度このツールを回してあげないとCoTaCoの設定ファイルができません。ということで、CoTaCoのあるフォルダーに新しく作られたCoTaCo.iniファイルを適当なテキストエディターで開いてください。

 Condorのタスクファイルには通常のスピードタスクとAATを区別できないので、便宜上、半径5km以上のTPがあるタスクをAATタスクとして自動認識するように設定します。CoTaCo.iniファイルを眺めてAAT modeと書いてあるところを探し、デフォルト値の0を2(=auto-detect)に修正して保存します。そうすると次回から最低飛行時間を入力する画面が出てくるのでAATの場合は時間を分で入力し、通常のスピードタスクの場合は最低飛行時間として0を入力します。

  

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 ところで、事前にタスクの攻め方を研究する場合、Condorでは世界中のエリアを飛び回っているので少し困ったことが起きてしまいます。マップが前回XCSoarを終了したときの緯度経度の地点を表示しているので、前回と違う場所からスタートするときはマップもタスクも全く画面に表示されていない時があります。そうした場合は可能であれば一度Condorでタスクを立ち上げてFree Flightを行ってGPSデータをXCSoarに伝えてあげると出発点がマップ中央に表示されてきます。

 次にAATのタスクの攻め方を検討するときのコツですが、いったんタスクを読み込んだ後に機体・バラストを設定してからMC値を1.5、2.0、2.5、3.0、3.5などと入力してみてください。そうするとMC値に合わせて推奨コースが変わるので、どういう飛び方をするとスピードを最大にできるのか示されてきます。以下、タスクを載せておきますので、試しにダウンロードしてXCSoarがどんな風に使えるのか試してみてください。右図で推奨TPのところに弧が描かれているのですが、これはこのラインより遠くまでいけばタスクの距離が稼げるということですので、この弧を見ながら効率的なフライトをしてください。

 通常のスピードタスクはTPに必ず到達しないといけないですが、AATでは気象や地形を見ながら自分で判断しなくてはいけないので、自由度が高く、初めはとっつきにくいですがだんだん面白くなりますのでぜひチャレンジを続けてください。(NT3) 

 7月10日(土)JP Saturday Flight (エントリー時間 20:50~21:20)

  Condor +XCsoarタスクファイル

 


 









2021/07/07

PC上でXCSoarを使う方法(その2)

  さて、XCSoarとCondorの接続ができたところで、こんどはXCSoarにCondor専用のデータを導入していきます。今回説明するのはマップと各グライダーのポーラーデータ。XCSoarの基本的な使い方はまた後ほど。


【Condor用のマップの導入】

 XCSoarの本家サイトでは地域ごとのマップデータ(.xcm)をダウンロードできる他にも、自分で緯度経度を入力して独自のマップデータをダウンロードすることができます。でも、そちらでCondorのシーナリーに合わせた範囲を選ぶのは結構面倒だったりします。そうしたところ、最近、Condor Clubが提供しているCondor Updater(Condor Clubのアカウント必要。無料アカウントでOK)がXCSoar用のマップデータも検索・ダウンロードすることができるようになったのでお手軽に導入できるようになりました。シーナリーデータからXCSoar用のマップデータを作ってくれている有志の方には感謝するところです。


①Condor Updaterを開いたら、Goodiesに進み、右下のLook for new goodiesをクリックします。


②次にNameにシーナリー名をタイプしてFindをクリック。右の例ではSloveniaと入力しましたが、うまく見つからない場合は綴りの途中までで検索してみるとか、Goody FamilyにXCSoar Mapを選択したりして探してみてください。右の例ではAlready installedとでてしまっていますが、まだダウンロードしていない場合はAdd to basketとでているのでそこをクリックします。


③ちょっとここでXCSoarのマップをダウンローとするついでにCondor内のPDAの代替えマップも導入してしまいましょう。自分が見やすいなと思うものを探して、好みのファイルを選び終わったら右下に出てきたInstall ** goodiesをクリックしてダウンロードを始めます。

 これでPDAマップの方は所定のシーナリーのフォルダーに保存され、XCSoarのマップはC:\Users\(User name)\Documents\XCSoarDataに保存されます。


④さて、XCSoarのマップがインストールできたら、今度はXCSoarでマップデータを読み込みます。また、画面をダブルクリックした後、Config→Systemへと進みます。


②そうするとちょうど最初にSite Filesという項目があるのでそれをクリックします。

③Map databaseの欄をクリックして、表示したいマップを選択、最後にSelectをクリックします。後は順番にCloseして元の画面に戻ります。この時はまだマップ画面は真っ白かもしれませんが、一度Condorでフライトを始めるとインストールしたマップが表示されると思います。




【グライダーのポーラーデータ】

 XCSoarにも主要グライダーのポーラーデータが入っているのでそれを読み込んでグライダーのプロファイルを作ることもできますが、CondorのグライダーのデータからXCSoar用のプロファイルを作ってくれている方がおられるのでありがたく使わせてもらいます。Condorでは製造時の性能をSimulateしているので、いわゆるスッピンの状態で常に飛べて、虫の付着や経年劣化を気にする必要がなく、何年経っても最大性能で飛ぶことができます。これをどう思うかは別にして、まぁCondorのグライダー性能を最大限に生かす計算をXCSoarにしてもらいましょう。


①データの方はこちらのCondorUTillのページでMarcさんが公開してくれています。Polars for XCSoar and LK8000のところからデータをダウンロードしてください。Condorの方で新しい機体が出てHangar Updateが公開されるとこのページで新しいデータが公開されるのでダウンロードして更新してください。時々、新規機体だけでなくて従来の機体のポーラーデータの修正が入るときもあるので注意してこのページの説明を読んで必要に応じてデータを入れ替えましょう。

②データの保存先は先のXCSoarのデータフォルダーなんですが、いろいろなデータがごちゃごちゃ入ってくると分かりにくくなるので、私はこのデータフォルダーの中にMapやGlider、Taskといったフォルダーを作成して分類して保存するようにしています。XCSoarはデータフォルダーの中にあるデータはすべて読み込んでくれるのでフォルダー名は自由につくって構いません。


③それでは、XCSoarに入って、グライダーの選択をしましょう。画面をダブルクリックしてConfigに入り、今度はPlaneをクリックします。


④そうすると、すでにCondorのグライダーがすべて登録されているので、フライトする機体を選択してActivateをクリックするだけです。


 さて、いくつかの機体にはFXBという枝番がついたものがあります。これはなにかというと、複座の場合は後席を載せたときに使い、単座機では右図のようにFixed Ballast にチェックマークを入れたときに使います。Fixed Ballastにチェックを入れると翼面荷重が少し増えるので高速性能が少し良くなります。正確な説明ではないと思いますが、私はこの設定は学生時代に合宿で自分の登場順が来たときにいつもバラストを担いでランウェイを走って行ったのですが、そうしたバラストを使って少しでも翼面荷重を増やすのかなぁと思っています。

 なお、CondorではClubクラスの場合はタスクでAllまたはOpenクラスの場合以外は水バラストと同じようにこのFixed Ballastもグレー表示で選択できないようになっています。


⑤ここで機体を選択したのでフライト前に水バラストの設定をします。これを忘れるとファイナルグライドの計算がおかしくなってしまうので忘れないでください。ただし、一旦XCSoarを終了してしまうと水バラストの設定はリセットされてしまうので、フライト前に確認することを忘れないでください。フライトが始まってからでもXCSoarの設定もできますが、水の重量を控えることを忘れてしまうとお手上げです。この水バラストの設定はConfigからFlightに入っていきます。XCSoarでは5リットル刻みなのですが、端数の場合はいったん少し多めに設定した後で水バラスト放出のボタンを押して適当なところでストップさせて水の量をあわせます。出しすぎてしまったら、一度多めに戻してから放出をやり直してください。

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 さぁ、以上でマップ、機体に関する設定は終わりです。次にCondorのタスクをXCSoarに取り込むのですが、その方法については次のブログポストで説明します。 (NT3)


PC上でXCSoarを使う方法(その1)

  先のブログでAATを攻めるのにはXCSoarがあると便利だと書きましたが、PCを2画面で使っている方はCondorとは別画面でXCSoarを表示しながらフライトをすることができます。1画面しかない方でもコースの地形確認やAATの事前のタスク確認・作戦作りなどに使えるのでぜひインストールしてみてください。

 スマホ/タブレットで使う場合は接続方法が少し異なりますが自由度は高まります。また、VRの方はVRの中に取り込むのに一手間かかりますが、まずはXCSoarをPCにインストールして使い方に徐々に慣れてから取り込むとよいと思います。

 では、まずはXCSoarのインストール、Condorとの接続について説明します。

【概要】

 CondorからGPSデータ(NMEA)を出力してXCSoarで読み込むのですが、その際にシリアル接続が必要であり、PC上で仮想ブリッジを作って割り当て、CondorとXCSoarが通信できるようにします。

(NMEA:National Marine Electronics Association、ここのGPSのデータの規格のこと。日本では「エヌメア」と呼ぶことが多いようだが、英語圏では「nee ma」と読むらしい。日本ではGPUのブランドNVIDIAみたいな呼び方か😃)

【仮想シリアルポートの設定】

こちらのサイトからFree Virtual Serial Portsをダウンロードしてインストールします。XCSoarを使うのには無料の基本機能版で大丈夫ですのでアップグレードを要求された場合は、Continue with limited featuresをクリックして進んでください。
②インストール後、Virtual Serial Port Toolsを立ち上げたら、Create Local Bridgeをクリックします。そうすると、現在使われていない二つのポート名が表示されるのでCreateをクリックして仮想シリアルポートのブリッジを作ります。

③ブリッジが作成されたら画面上に二つのCOMポートの間にブリッジが作成されていることが表示されます。これ以降、これらの二つのポートにCondorとXCSoarを接続していきます。
 なお、このLocal Bridgeは再度このツールを立ち上げなくてもシステム上有効になっていますが、もしCondorとXCSoarの接続ができなくなった場合はもう一度ツールを立ち上げてBridgeが形成されているかどうか確認してみてください。

【CondorのCOMポートの設定】


①Setting画面から、Optionsに進み、NMEA outputをEnableにした後、先ほど作成したシリアルポートブリッジの片方のCOMポートを選択します。



【XCSoarのインストール、COMポートの設定】

①まずはこちらのサイトからXCSoarのWindows版をダウンロードします。Exeファイルはインストールファイルではなくアプリそのものですので、お好みのところに保存してください。ショートカットを作成してデスクトップにおいておくと便利だと思います。


②次にXCSoarを立ち上げ、FLYモードに入ります。

③真ん中の空白部分をダブルクリックした後、Config、Devicesと進んでいきます。

④そうしたらAのところにCondorのデータ受信の設定をしましょう。Editボタンをクリックして、Portにもう一つの仮想COMポートを設定して、DriverにはCondor Soaring Simulatorを選択し、最後にOKをクリックします。


 これで接続設定は終了。後は順番にクローズして初期画面に戻ります。


では、早速試してみましょう。XCSoarを立ち上げたままCondorを立ち上げます。二画面で使っている方はCondorとは別の画面にXCSoarを持っていきます。一画面の方はいったんCondorを小さなWindowed画面にして立ち上げましょう。Condorのフライトを開始して、XCSoarの画面から「GPS not connected」の表示が消えて、機体マークが出てきたら接続は成功です。

 なお、この時点では全くマップが表示されませんが、Condor用のマップやグライダーのデータは取り込みや設定については次のブログポストで説明します。  (NT3)

2021/07/03

AAT/S (Speed Assigned Area Task)

  7月のJP Saturday Flightはこれまでと違ってAATというタスク形式のレースを行います。

 AATまたはAAT/S、Speed Assigned Area Taskといって、大ざっぱに言うとフライト時間を一定にして、パイロットが自由にTPを決められるタスク。速い人は遠くまで飛んで平均速度を上げ、遅い人は短く飛んで、タスクラインを全選手がだいたい同じころに飛んでいく協議方式です。この方法だと、遅い人でもおいてきぼり感を感じることが少なく、一方で上級者は地形と気象条件で都度都度判断を要求されながら自分で仮想TPを考えなくてはいけなくて、幅広いレベルの人が同時に楽しめるレース形式となっています。

 それでは、もう少し詳しく説明していきましょう。


1.タスク例:7月3日のタスクは右のようになっています。

スタートライン:幅6km、海抜1,500m以下

第一レグ:62km、第二レグ:76km、第三レグ:41km、合計178.6km

TP1は半径30kmの円、TP2は半径20kmの円になっていますので、一番短いコースをとると87.65km、一番長いコースをとると273.02kmのフライトをすることができます。

今回のタスクでは最低飛行時間を1時間30分としています。

AATでは最短時間を競うのではなく、平均速度を競います。そのため同じ時間で飛んでくるならできるだけ遠くまで飛んできたほうが平均速度が高くなり、高い得点を取ることができます。パイロットはそれぞれがこの大きな円の中で自由にTPを設定することができ、距離の計算はOLCのようにPCで一番遠くまで行った地点をGPSデータから検出して自動的に距離計算をして速度を求めるようになっています。

さて、では既定の時間より早くゴールしてきた人、たとえば最短距離を使って1時間ちょうどで帰ってきた人はどうなるか。最短距離は87.65km、それを1時間で飛んできたのですが、計算に使う飛行時間は最低飛行時間の1時間30分となります。そのため、平均速度は

87.7km÷1.5h=58.5km/hとなります。

一方、タスク通り178.6kmをちょうど1時間30分で飛んできた人は

178.6km÷1.5h=119.1km/h

なお、最低飛行時間以上に飛んだらどうなるかというのは、サーマル条件や地形などさまざまな要因があるので難しいのですが、単純な平地でサーマル強度や出現する確率が全く同じ状況であれば、最低飛行時間以上に飛んだ場合はスタート時点での高度を十分に生かすことができず、長く飛べば飛ぶほど平均速度が低くなります。

そこで、フライトの理想は、自分の持てる最大限の技量を使って遠くまで飛び最低飛行時間をちょっと過ぎる時間でゴールすることということになります。

2.AATの飛び方

 AATを攻める場合、大事なのは飛行途中にタスクを何分飛んだかわかるようにしておくということです。残念ながらCondorのPDAではタスクスタートからのストップウォッチ機能がついていないので、XCSoarなどの外付けのフライトンピューターを使うか、フライト中にTabキーを押してRealtime Scoringで自分のタスクタイムを確認してください。いつもは私の設定するタスクではRealtime ScoringはOffにしてありますが、今月はOnにしてあります。

 この時間を見ながら各レグでどのくらいの時間をかけながら進んでいくのか、AATではフライト前に考えておく必要があります。普通の三角の場合は最初のエリアではできるだけ深く距離を稼いで、最後のエリアで最終調整をしながらファイナルグライドに入ります。つまり、時間に余裕があれば距離を伸ばし、時間が足りないと思えば手前の方でファイナルグライドに入るということです。

 さて、このファイナルグライドに入るタイミングを計るのが結構難しくて、通常ファイナルグライドはかなりのスピードになるので、旋回中にPDAを見てゴールまで後何分かかるかを確認していても、いざFGに入ったときにもう一度PDAを見ると予想よりもかなり短い時間でゴールすることがわかったりします。そうした場合はタイミングにもよりますが、もう後戻りは聞きません。時間と高度のロスに耐えられるだけのものがあればもう一度きびすを返して攻め直すことができますが、その判断は難しいところです。


3.フライトの実例

 右の軌跡は私が練習用に作ったタスクで、シーナリーはLiban、距離は182.1km (min: 110.4km, max: 256.6km)、最低飛行時間1時間30分、TP1/TP2のエリアはそれぞれ20kmとなっています。風はそれほど強くないですが西風なのでリッジが使えそうといったところです。

 私は今回は第一レグでは少し奥間で入ってから、リッジを使って第二レグを進み、TP2エリアをわずかにかすめて距離を稼ぎました。

 衛星写真では分かりにくいのですが、第二レグのタスクライン上にもリッジがあるので最初はそちらを進もうと思ったのですが、雲底が低くゴールに戻るのが難しそうだったのでそちらを通って奥に行くのをあきらめました。

 一度この画像をクリックして拡大してみて欲しいのですが、最終的な距離計算は赤の点線の三角の距離が自動計算されてスピードが出されます。結果は1:37:41、距離181.24km、スピードは111.32km/hとなりました。


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 AATではAssigned Area半径は数10kmの設定となり、結構現場に行ってから積雲のラインやサーマルの強さなどの状況を見ながら判断することになりますが、やはり事前の地形の確認と気象状況を予想した上での作戦を考えておく必要があります。

 この解説記事を書くのがかなり遅くなってしまいましたが、今日のタスクに参加するときの参考になれば幸いです。ご質問などありましたらこの記事へのコメントやTwitterでどうぞ。


(参考)

Youtube:以下英語版ですがYoutubeのキャプション、自動翻訳を使うと結構わかると思います。

AAT Tactics - Gliding 4分ほどの解説。ルールを簡潔に説明しています。

AAT Tasks: Mater Them To Improve Your Contest Flying! いつものPure Glideのページ。さまざまな状況にどう対処するかが解説されています。


XCSoarマニュアル AATを攻めるときはできればXCSoarなどのフライトコンピューターがあると便利です。Oculusでも多くの方が工夫して使っているようです。

XCSoar v6.4 マニュアル 日本語訳 38ページ「AATタスク, Manual Arm」

XCSoar v7.7 マニュアル 英語版 63ページ「Assigned Area Tasks」




Japan-East:関東/甲信越のシーナリー公開

  関東/甲信越地方のCondorシーナリー「Japan-East」を公開します。  本当はCondor Clubで公開したかったのですがTextureのばらつきが多いので却下されてしまいました。エリア的にはSeguiさん作成のCentral Japan2と完全にかぶっていますが...