先のブログでAATを攻めるのにはXCSoarがあると便利だと書きましたが、PCを2画面で使っている方はCondorとは別画面でXCSoarを表示しながらフライトをすることができます。1画面しかない方でもコースの地形確認やAATの事前のタスク確認・作戦作りなどに使えるのでぜひインストールしてみてください。
スマホ/タブレットで使う場合は接続方法が少し異なりますが自由度は高まります。また、VRの方はVRの中に取り込むのに一手間かかりますが、まずはXCSoarをPCにインストールして使い方に徐々に慣れてから取り込むとよいと思います。
では、まずはXCSoarのインストール、Condorとの接続について説明します。
【概要】
CondorからGPSデータ(NMEA)を出力してXCSoarで読み込むのですが、その際にシリアル接続が必要であり、PC上で仮想ブリッジを作って割り当て、CondorとXCSoarが通信できるようにします。
(NMEA:National Marine Electronics Association、ここのGPSのデータの規格のこと。日本では「エヌメア」と呼ぶことが多いようだが、英語圏では「nee ma」と読むらしい。日本ではGPUのブランドNVIDIAみたいな呼び方か😃)
【仮想シリアルポートの設定】
①こちらのサイトからFree Virtual Serial Portsをダウンロードしてインストールします。XCSoarを使うのには無料の基本機能版で大丈夫ですのでアップグレードを要求された場合は、Continue with limited featuresをクリックして進んでください。②インストール後、Virtual Serial Port Toolsを立ち上げたら、Create Local Bridgeをクリックします。そうすると、現在使われていない二つのポート名が表示されるのでCreateをクリックして仮想シリアルポートのブリッジを作ります。
③ブリッジが作成されたら画面上に二つのCOMポートの間にブリッジが作成されていることが表示されます。これ以降、これらの二つのポートにCondorとXCSoarを接続していきます。
【CondorのCOMポートの設定】
①Setting画面から、Optionsに進み、NMEA outputをEnableにした後、先ほど作成したシリアルポートブリッジの片方のCOMポートを選択します。
【XCSoarのインストール、COMポートの設定】
①まずはこちらのサイトからXCSoarのWindows版をダウンロードします。Exeファイルはインストールファイルではなくアプリそのものですので、お好みのところに保存してください。ショートカットを作成してデスクトップにおいておくと便利だと思います。
②次にXCSoarを立ち上げ、FLYモードに入ります。
③真ん中の空白部分をダブルクリックした後、Config、Devicesと進んでいきます。
④そうしたらAのところにCondorのデータ受信の設定をしましょう。Editボタンをクリックして、Portにもう一つの仮想COMポートを設定して、DriverにはCondor Soaring Simulatorを選択し、最後にOKをクリックします。
これで接続設定は終了。後は順番にクローズして初期画面に戻ります。
では、早速試してみましょう。XCSoarを立ち上げたままCondorを立ち上げます。二画面で使っている方はCondorとは別の画面にXCSoarを持っていきます。一画面の方はいったんCondorを小さなWindowed画面にして立ち上げましょう。Condorのフライトを開始して、XCSoarの画面から「GPS not connected」の表示が消えて、機体マークが出てきたら接続は成功です。
なお、この時点では全くマップが表示されませんが、Condor用のマップやグライダーのデータは取り込みや設定については次のブログポストで説明します。 (NT3)
0 件のコメント:
コメントを投稿