さて、いよいよVRについて。実を言うと3年ほど前にOculusを購入したのですが、昔のタイプはセンサーを立てないといけなくて私の部屋がちょっと狭くて使い難いこと、単身赴任で自宅を離れてしまったことから最近のCondor2では試していません。使用感についてはいつものCondor仲間からの聞きかじりなので、かなり独断と偏見に満ちた形になりますが、VRを使ったフライトとモニターを見ながらのヘッドトラッキングの比較について書いてみます。それぞれに良いところ悪いところがあるのでお好みでどうぞというところです。
【VR本体】
今、注目はOculus Quest 2。64GBタイプ単体でAmazonで37,180円。これが出たおかげでぐっと購入しやすくなったと思います。でも、これは本来は単体でゲームをインストールして使うタイプ。PCに接続しようとすると専用のリンクケーブルが必要。ぱっと見は普通のUSB-Cケーブルなんですが、信号をしっかり送るためにアクティブタイプのケーブルなんだとか。純正品だと1万円もするのですが、互換品についてはちょっと情報を持ちえていません。良く調べて購入下さい。眼鏡お使いの方には度付きレンズをはめ込むことが出来るようです。その他、Oculusを快適に使うための情報はこちらを参照下さい。「今さらOculus Quest 2の世界から戻れなくなった」ゲーヲタ以外にもおすすめできる理由
最近のアップデートではPCとの接続もWirelessで出来るようになったり(高速Wifiが必要?)、リフレッシュレートが120Hzに上がっているようです。
レビューを観ていると視野角が80度くらいと、人間の視野角120度から比べると少し狭いということはありますが、視野角100度以上のVRを購入しようとすると本体だけで10万円以上するのでちょっと引いてしまいます。
HTC VIVE Pro Eye |
Oculusの他には老舗のHTC社のVIVEシリーズありますし、最近注目はPimax社の広視野角のVR。高いほうのVision 8Kは水平200度を、廉価版(51,600円)のArtisanは水平170度と言うことです。ただし、Pimax社製品は本体のみなのでHTC社のベースステーションやコントローラーを買いそろえる必要があるので思ったより出費がかさむのでご注意下さい。(下書きで置いていたらつい先日HTCの新製品(広角・5K・120Hz)の発表があったようです。)
Pimax Vision 8K Plus VR |
Pimax Artisan |
【CondorをVRで楽しむ時の良いところ、悪いところ】
(良いところ🙆)
・何といっても臨場感溢れるところでしょう。自由に見たいところを見ることが出来る。奥行き感もあり。
自由に視点を変えられるというのはフライトには必須です。さらに、VRだと奥行き感があるので斜面や積雲との距離感も掴めるようです。そのため、あるVRユーザーによると山岳フライトでは斜面が近く感じられて怖い時があるといっていました。シムだからということで少し無茶をしてしまう危険性がありますが、そういう怖さを体験出来ることは良いことだと思います。
(悪いところ🙅)
・Oculus Quest 2(およびそれ以前の機種)だと視野角が人間の視野角よりも狭いので、狭苦しさがある。(太っ腹なかたは視野角の大きいVRを買おう😂)
→ Oculusだと視野角が狭いので、対機警戒のためにグルグル首を動かしていると少しVR酔いしやすいかもしれないというご意見をいただきました。(KONさんありがとうございました。)VR酔いは結構人によるみたいですが気になるところです。・家族が部屋に入ってきても気が付かない。突然肩を叩かれて腰を抜かす。→(追記)ヘッドホンを少しずらして外の音が聞こえるようにしておくと良いようです。
・途中でコーヒーを飲んだり、お菓子をつまむのが難しい。
・Chatを書き込むのにキーボードを使うのが難しい。必要な操作はジョイスティックに全て登録しておくことになる。→(追記)意外と鼻の辺りに隙間が空いていて手元は見えちゃったりするそうです。
・XCSoarを使いこなすのに工夫が必要(AutoHotkeyなどを使ってボタン操作の設定をする必要がある)。
・Condorのno PDAタスクにチャレンジしている時に、印刷した地図やタスクに関するメモを見ることが出来ない。→XCSoarを投影するように、PDFか画像に落としてVR画面に貼り付けておく必要あるのでちょっと面倒。
さぁ、ということでヘッドトラッキングのほうはと言うと。。。
【Condorをヘッドトラッキングで楽しむ時の良いところ悪いところ】
(良いところ🙆)
・VRと比べると費用が安い。
・手元が見えるので小道具が自由に使える。タブレットやスマホでXCSoarを動かしたり、チャットをするのにキーボードを自由に叩ける。
・同じく手元が見えるので、暖かいコーヒーやお茶を手元において飲むことが出来る。
・印刷した地図やメモを簡単に読むことが出来るので、no PDAタスクもこなすことが出来る。
・周りが見えるので、家族が急に部屋に入ってきても、とりあえず話をしながらフライトも続けられる。
(悪いところ🙅)
・2D画面なので奥行き感がなく、向こうの積雲や山との距離感が掴みづらい。
・画面が小さいとどうしても限界があって、見え方に不自然な感じが残る。(→できればPCモニターではなく、もっと大きなTVに接続して楽しもう。Condorでは画面の反応時間の遅さは全く気にならない。21:9のウルトラワイド画面もフライトシムにはなかなか良いです。)
・赤外線を受光したり、カメラでマーカや顔認識をする必要があるので、部屋の明るさに注意しながら、逆に窓に直射日光が入らないようにも気をつけていないと誤作動してしまう。また、画面との距離があまり離れると誤作動しやすい。
・マーカを使うタイプは頭にかぶり物をするのでちょっと格好悪い。
【では、私はどう使うか😎】
私は、コーヒー飲んだりスナックつまんだりしながらCondor楽しんでいるので、VRはあまり手が出ないかなぁという感じです。おまけに少しVR酔いしやすいタイプでもあるみたいです。
加えて私がCondorで好きなタスクはno PDAのクラシックなタイプ。海外在住の時はVirturalSoaring.EUの主催するBatohというレースに良く参加してました。他にもタスクをどう攻めるかやTPの高度や乗り越える予定の山の高さなどをメモして手元においてたりするので、やはり私はヘッドトラッキングを使い続けるのだろうと思います。でも、VRの中で時々必要なMapをびよ〜んと広げてみることが出来るようなアプリがあればVRにチャレンジしてみるかなぁ。
さて、VRはやっぱり魅力あるので来月には単身赴任先から自宅に戻るのでもう一度VRを出してきて試してみようと思います。タスクによって使い分けることになるのかなぁと思います。
以上、皆様のご参考になりましたら幸いです。 (NT3)
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