2021/04/28

JP Saturday Flight: 5月1日(土)のタスク

 4月のCentro Italiaのタスクは楽しんでいただけたでしょうか。AA2の様な深い山ではないですが、それなりに地形を読んで飛ぶ必要があったと思います。

 さて、5月は予告通り、米国東海岸Ridge North (Condor 2)のシーナリーです。遠くから見ると平原なんですが、標高差で300mくらいの筋のようなリッジが幾重にも出来ています。タスクはいずれもサーマルタスクとしても飛べるのですが、この300mくらいのリッジまで降りてきて数十kmを時速200km/h前後でカっ飛んでいくレースです。問題は低いリッジから隣のリッジまでどうやって移っていくか。どこでサーマルに切り換えるか。その判断が試されます。

 今回は普段のCondorのタスクでは見ないようなレース展開になると思います。このシーナリーを初めて飛ばれる方は、前のブログポストに距離の短い練習タスクを載せてありますのでちょっと練習しておいて下さい。また、いきなりリッジで始まるタスクはレガッタレースにしてあります。200km/h以上のスピードで皆さん突っ込んでいくことになりますので以下のフライトルールを守って安全にレースを楽しんで下さい。

 ①リッジを飛ぶ時のルール



  ②航空機の進路権について


 それでは初日5月1日のタスクの説明です。

1.サーバスタート:5月1日(土)午後9時。エントリーは20分間 
2.ゲートオープン:今回はレガッタスタート。エントリー締め切りの5分後にスタートです。曳航は4分程度で終わりますので、9時20分ぎりぎりに入ってきてもスタートには何とか間に合う様に設定してあります。早めに入られた方はロケットスタートに失敗して空中分解しないよう気をつけて下さい。
3.クラス:スタンダードクラス
4.タスク:204.1km リッジタスク
5.スタート高度:800m(海抜)R/Wからの標高差は約550m(リッジのてっぺんからは200mくらい)
6.トラックデータのアップロード、成績の発表はこちら
7.XCSoar用のタスクはこちら

 スタートから左回りのタスクです。まずはTP1に向って出来るだけリッジを飛んでいきたいのですが、TP1は少しリッジから離れています。さて、どこでサーマルに切り換えるか?また、途中で微妙にリッジを乗り換える必要もあります。今回はレガッタスタートなので他機の動きが気になるところ。皆さんどんな作戦でいきますかな?

 次のTP1からTP2へは風上に向っていきます。TP2を回った後にすぐにはリッジに入れないのでどのくらいの高度でTP2を通過するのが良いのか。。。

 TP3の通過後は無駄に高度を稼ぐ必要はありません。次のリッジまでたどり着くための高度を稼ぐことが出来れば良いので、サーマルの強さ、獲得高度をどう見極めるかがタスク攻略の鍵といえます。

 普通のサーマルレースの飛び方とは違って、長いリッジを飛んでいく時にはバリオにMC値を設定して、、、なんてことにはなりません。私は正しく習ったことがないのでもし間違っていたらご指摘いただきたいのですが、私はリッジの形状と風向きを考えて上昇風の強そうなラインを考えつつ、①バリオをVモードにして±0になる速度で飛ぶ(斜面風が弱くなったら減速、強くなったら増速)、②たまにどか〜んと強いプラスがあったらちょっとスティックを引いて高度を稼いだ後、その獲得高度を速度に変換(増速)してリッジまで降りていくという飛び方をしています。そして、リッジの遷移中(サーマルを使って飛んで行く間)はいつものようにサーマルの平均上昇率をMCに設定してバリオをCモードで飛んでいくようにしています。

 最後に今回も下見用にGoogle Earthのデータを作りました。

 さぁ、今月はどんなレースを楽しむことが出来るでしょうか。さらに多くの皆さんの参加をお待ちしています。(NT3)



 


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