2021/04/19

JP Saturday Flight: 5月のシーナリー、横風での飛行機曳航

  そろそろ5月のタスクの準備。ちょっと前にポーランドのシーナリーにしようかと思ったのですが、ふと思い立って今度は今までと全く違った戦略が必要なリッジレースにしようと思います。今回の舞台は米国東海岸、ペンシルバニア州アパラチア山脈の洗濯板のようなリッジエリア。

 シーナリーはその名もRidge North (Condor 2)。Condor UpdaterかCondor Club、またはSkylineCondorのページから。エリアはそんなに広くないのですが、ダウンロードサイズは合計で9.1GB、展開すると12.7GBもあって結構でかい。

【シーナリー:Ridge North (Condor 2)】

 右のスクショはシーナリーのオープニング画像なのですが、こんなリッジが幾重にも広がっています。でも、ここのリッジは標高差で300mくらい。リッジを使うにはそこまで降りてこないといけない。私が初めてタスクにチャレンジした時には怖くて降りれなかったです。通常このシーナリーでリッジタスクの場合は20〜30km/hの風なので降りればリッジはあるのですが、隣のリッジに遷移するにはどこかでサーマルで上がらなくてはいけません。しかし、必ずしもリッジの最後のところにサーマルがあるとは限らないのでどこでサーマルを使うのかが運命の分かれ目。隣のリッジにたどり着く時もちょうど稜線の高さでたどり着くのが良いのですが、なかなかスタート高度が判らなくて無駄に高度をとってしまったりします。逆にえいっと飛び出したは良いものの風が強くて届かなかったりするとかなり焦ります。

 このシーナリーは欧州の人たちのマルチサーバではあまり使われることがないですが、以前アメリカ/南米の人たちのサーバに入っていた時には良く使われていました。こんな地形やタスクは日本ではほとんど無いと思いますので皆さんにも楽しんでもらいたいと思っています。

 練習のために二つほどフライト時間1時間程度のタスクをつくってみました。以下のリンクからダウンロードして練習してみて下さい。機体はAll Classにしてありますが、5月の本番はスタンダードクラスの予定です。

(前半サーマル、後半リッジ。どこからリッジに入る?)

 Ridge North Practice 1


TP1に向う際にリッジの端で充分な高度をとってから出発し、元のリッジに戻ってくる方法もありますが、練習ですのでTP2へは南のリッジを途中まで使って戻ってきましょう。リッジの遷移の練習です。)

 Ridge North Practice 2

(2021.4.20 タスクをちょっと修正しました。)

【強い横風での離陸】

 さて、Condorで難しいのは横風の離発着。リッジレースを面白くするためにタスクセッターが気象条件で風速を強くすることがあるのですが、そうすると離発着点の設定によっては横風が強くなってしまい離発着に苦労します。リアルでは発航中止でしょうといった強い横風でもCondorの場合はお構いなし、そうした場合は飛行機曳航ではなくGameエントリー時にAirborneになっていることも多いです。このRidge NorthのシーナリーではR/Wがリッジと平行になっている場合が多く、5月のタスクでも強い横風での離発着を強いられる場合が多いと思います。上記の練習タスクでぜひ横風離発着の練習もしておいて下さい。(^o^) 

(公開した後で調べてみたらこのブログで1月にも飛行機曳航の事について書いてました。今回は横風に特化したというところでご笑覧さい。😊)

 上記のPractice 1を使って横風の飛行機曳航の解説動画を作ってみました。R/Wに正対して右70°の方向から28km/s(約8m/s)の設定です。

 横風の曳航の時は、①風上側の翼端を少し下げた状態で滑走を行う②風見効果で機首が風上側に振られないようラダーをしっかり使う③離陸後に急な上昇や上昇遅れにならないようしっかり追随する事ができるようになって下さい。①は実機では翼端を少し下げた状態で出発しますが、Condorでは常に水平で出発するので滑走開始後横風にすくわれないようにエルロンをちょっと倒しぎみにスタートすると良いでしょう。また、②は実機では滑走時にテールを付けたままにするとよいと聞きましたが、Condorでその効果がどこまで出るのかは私はまだ試していません。強すぎても弱すぎてもダメ、ラダー踏み込みの丁度よい具合を経験で早く身に付けて下さい。横風出発の失敗のほとんどは②で収拾がつかなくなることです。最後の③は横風時に限らない事柄ですが、まずは出発前にトリム調整を忘れないこと、そうしないとCondorの場合はジョイスティックのスライダーの位置にかかわらず中立のままスタートしてしまいます。やや機首下げに設定して不用意に曳航機を釣り上げないように、離陸直後の不安定な時にもしっかりと機体を制御して離陸後にトリムの再調整をして下さい。Condorでは幾ら曳航機を釣り上げようとしてもびくともしませんが、実機でやってしまうと曳航機を墜落させてしまうので、Condorでしっかりと曳航機に追随出来るよう練習しましょう。

 おまけです。欧米のタスクでは飛行機曳航の曳航索の長さは50mになっています。一方、日本では60m、私のタスクでも60mに設定するようにしています。実はこの曳航索が短いと曳航中に機体が暴れるのでしっかりと機体を制御する必要があって難しいです。欧米のマルチサーバにチャレンジする時にはそのあたり注意して飛んでみて下さい。(NT3)

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