昨年夏から自宅サーバでCondorのタスクを立ち上げて皆さんと一緒に楽しんでいるのですが、つい先日は学生さん達のマルチにチャレンジさせていただきました。いろいろな方が思い思いのタスクを作って楽しんでいただけるよう、私がこれまでどういうことを考えてタスク設定したのかまとめてみました。
タスクの設定の仕方というのは逆に考えるとタスク攻略の考え方にも繋がります。タスクを作る人、タスクにチャレンジする人、双方にお役に立てれば幸いです。
以下をマインドマップにまとめたものはこちら。
• 飛行機曳航の場合は通常600~700mの設定。曳航索は日本標準60mに修正する。
• Plane icons rangeは一般には5~10kmくらいで設定されるが、意外と1kmくらいの設定も楽しい。対機警戒も真剣にしないといけないし、周りの様子をよく見ながら、たまにすれ違った時によしよし追いついたぞと思ったり、やられたぁっと思ったりする。
• 通常のタスクではPlane recoveryとHight recoveryはチェックを外して、Mid-air collision recoveryのみ設定する。タスクではやり直し無しが基本だが、ぶつけられて墜落した際に過失のないほうは復活出来るようにするため。
• 練習タスクの場合は目的に応じてRecoveryの設定をして下さい。
• レースで衝突時のみリカバリー可とした時にはPlane recoveryとHight recoveryのPenaltiesを0にしておかないとぶつけられた人がリカバリー時にペナルティをつけられて悲しくなる。
• Realtime scoringはいろいろ考え方はあるが、私は無いほうが楽しい。いつもライバルとの速度を気にしているよりは、たまにチャットでライバルのTP○○クリアとか入ってくるほうが緊張感があってよい。
【スタート】
• 通常ゲートは180°半径3kmの扇型
• 最近、半径5kmのレースも観るようになった。
• スタート高度は地上高1,000~1,200mくらい。設定画面での入力はAGLではなくてMSLなのでスタート地点の標高に注意。
• 制限なしにすると高性能機だと最初の獲得で50kmくらい飛べてしまうのでタスク距離が無駄になってしまう。
• 一方、サーマル活動が少ない場合にスタート高度が低いと最初のサーマルを掴むまでがかなりクリティカルになってしまう場合がある。
• いきなりリッジや斜面上昇風を使わせたい場合は極端に低いスタート高度にすることもある。
• Condorタスク設定のデフォルトはTime Windowsが0になっていてレガッタスタートなので、通常のタスクではTime Windowsに適当な時間を入れることを忘れないこと。通常は30~60分。
• 120分で設定することも一案。そうしておくと画面左上にゲートオープン後120分のタイマーが表示されるので、自分が今どのくらいの時間タスクを飛んでいるのか把握しやすい。
• スタート位置は出発するR/Wからあまり遠くしないこと。曳航離脱後にサーマル掴み切れなかった場合にR/Wまで戻ってこれるようにしないと再出発が出来なくなる。
• 曳航高度は通常600~700m。あまり高くすると曳航機がなかなか戻ってこないので曳航待ちのグライダーが待ちぼうけを食らうことがあるので注意。その場合は曳航機の数を多めに設定しよう。
• Condorの飛行機曳航は難しい。デフォルトで曳航索の長さが50mになっているので日本の標準の60mに修正しよう
【ゴール】
• ゴールラインは180°、半径500mの扇型とすることが多い。
• 最近、ゴールから少し離して半径3kmのシリンダーとするタスクを見るようになった。
• 高性能機の場合はR/W上の高度制限なしにしておくと、みんな高速でバラストを放出しながらR/Wすれすれに高速で突っ込んでくる。自分がゴール後に後続のグライダーがダイナミックにゴールしてくるのを見るのは楽しい。
• Clubクラス以下の場合はゴール高度を地上高で150~200mくらいにしておかないと、ゴール後の引き起こしで充分な高度がとれないので通常の場周をしての着陸が難しくなる。
• ゴール高度に制限をかける場合はスタート地点とゴール地点は離したほうが良い。CondorのPDAでスタート/ゴール高度を確認する場合、両者が重なっていると数字が読めないのでフライト前にタスク確認を忘れたパイロットは困ったことになる。
【日時設定】
• 日時を設定するとSceneryの緯度経度に合わせて太陽の動きが再現される。夏場は太陽が高い位置を通るので日射が強くなりサーマルが強くなるが、冬場は太陽が低く日差しが弱くなるのでサーマルも弱くなる。
• 日時と気温の設定は連動していないので適当なものを入力しないと不自然な季節を作ってしまう可能性あり。
【 風】
• 山地のタスクでは風向きの設定は重要。タスクラインによっては達成が非常に難しくなる。たとえば山の風下裏側にTPがあるとクリアーが難しかったりする。
• リッジタスクでは風速を20~30km/hにすることが多いが、スタート/ゴールのR/Wが横風になってしまい離発着が難しくなってしまうことがある。そうした場合はAirborneでのスタートとすることもあり。
• サーマルタスクでは風を少し強めにすると高度獲得中のドリフトを考慮したり、ちょっとした丘のリッジも使えたりと、いろいろと考えることも多くなり少し面白くなる。
• No PDAタスクで風がそれなりにあると偏流を考えた航法をしないといけないので、地形/地図の読みが大切になってくる。
【サーマル設定】
• 気象設定のサーマルの強さだけではなくて、太陽の日射角度と高層雲の多少によってもサーマルの強さが変わってくる。
• 初心者が多い場合はサーマル強さのVariationが少ないほうがよいと思うが、Medium以上にするとサーマルの当たり外れがあって毎回判断を試される面白いタスクになっていく。
• サーマルの強さはStrengthの設定だけではなくて、その他にもいろいろな 要因があるが、タスクを通して常に3m/s以上出てしまうタスクは正直あまり面白くない。2~3m/sでたまにあたりに入るとそれ以上というのがドラマがあって面白い。
• 一方、1~2m/sというタスクも丁寧な旋回や慎重なタスクラインの選択が必要になって面白い。風向を考えてどこでどれだけ高度を稼ぐかを考えなくてはいけなかったり、出来るだけ沈下の少ないラインを探そうとしたり、ちょっと風が強くなると中上級者向けのタスクになる。
• サーマル高さは気温と露点の関係できまる。さらにInversion Heightで積雲の大きさや勢いが変わってくる。
• 雲底を高く設定すればするほどファイナルグライドが長くなるが、そのせいでタスク攻略に必要なサーマル数が極端に少なくなってしまってはタスクとして面白くない。
• 高い山を越えていくタスクの時は雲底が低いと稜線に雲がかかってしまって越えられない可能性が出てくるので注意。
• 山地のサーマル高さは山に入っていくに従い雲底も一緒に上がっていく時もあれば、海抜高度で雲底高度が変わらないシーナリーもあって注意が必要
【気象全般】
• あまり不自然な気象を作らないように、そのあたりの気象データを有る程度調べたほうが良いかもしれない。
【個人的に好きなタスク設定】
• 平地サーマルコース、でも途中に1,000mくらいの山、山脈があるようなタスク
• 雲底は1,500mちょっとくらいで、機体のクラスによって距離は変化するもののタスク時間は2時間前後。そのくらいの時間だとクリティカルな判断ポイントが何回か出てきて楽しめる。
• 平地サーマルコース、でも途中に1,000mくらいの山、山脈があるようなタスク
• 雲底は1,500mちょっとくらいで、機体のクラスによって距離は変化するもののタスク時間は2時間前後。そのくらいの時間だとクリティカルな判断ポイントが何回か出てきて楽しめる。
• 風速15km/hくらいで、スタート前にその日の作戦/ルートを考える時にいろいろな選択が出てきそうな風向。
• サーマル強さはVariationをMediumにしてちょっと当たり外れが出るように設定。また、積雲の数があまりに多くても面白くないので適度な距離感が出るようにActivity等を調整
• No PDAのタスクもお勧め。PDAに頼れないので音を頼りに丁寧な旋回でサーマルのコアを探す練習になる。ただ、VRの人にはちょっと準備が難しいかもしれない。
(NT3)
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