2021/01/24

山頂にあるTPのクリア方法

  昨日のタスクサーバへ参加いただいた皆さん、ありがとう。レースを楽しんでいただけただろうか。

 想像していたよりも赤城山麓のリッジは弱く、あまり山腹に積雲が出ていなかったのでTP1の攻略、どうやって山頂を越えてTPを回るかということに悩んだ方もいたのでは無いかと思う。

 今回の大会でははTPをクラシックな半径3km、90°の扇型にしたので、山頂にあるTPというのが少しトリッキーなものになってしまった。以下攻略法と注意点を書いてみる。


  今回のTP1は赤城山の山頂で南北に延びる稜線の途中にある。ちょうど東の風なのだがリッジリフトは弱く、積雲も山頂を越えるおいしいものが見つからない状況。これはどうしようもないと思うところであるが、無理に山頂を目指す必要は全くない。よく見るとTP1の北東側は稜線よりも低いところに広がっている(青の楕円のあたり)。したがって、そこまで回り込めば山頂より高度が低くてもTP1をクリアすることが出来るのである。

 画像の航跡は私のフライトだが、TPに向う前に一度8の字飛行をして少し高度を稼いでからTPの向こう側でTPクリアしている。

 タスクをちゃんと確認してみると、TP1には高度制限がなく、扇の半径は3kmもあるので、TPの向こうまでリッジを使いながら回り込めば何とかなる場合がある。高度を稼ぐのと、少し向こうまで行って帰ってくるのとどちらの時間が短いか、CondorのPDAマップを使ってTPを点ではなく面であると考えてクリアして欲しい。(なお、タスクによっては高度制限が有る場合もあるので注意。)


 なお、私が現役航空部員の時はTP旋回時に写真撮影が必要だったが、今ではGPSで確認しているので、こうした扇型のTPは少なくなって右の画像のような半径500mのシリンダーが設定されることが多い。これだと必ずしも山頂まで行かなくても良いが、弱くても斜面風を使って上がっていかないといけない場合がある。その場合は、CondorのPDAマップを見ながら斜面に激突したりしないよう慎重にフライトしてクリアして欲しい。むろん、そこに至る前に充分な高度を稼いでから飛んでくることに越したことはない。


 さて、次に気をつけて欲しいことだが、山地のフライトの時には、不用意に稜線を越えて風下側には行かないこと。稜線の風下側は沈下である。幸い赤城山は独立峰なので回り込めば何とかなるが、そこでの高度ロスはいたい。

 右の航跡図は赤と青が昨日ハンデ計算で0.4ポイント差の1位と2位。TP1のあたりを見ると先の画像の私の航跡とほとんど同じで、リッジを使って高度低下を防ぎながらタスクを攻略している。一方、緑が私が飛びながら見ていて苦労しているなと思ったフライト。TP1をクリアして山頂を風下側に回ってしまったので、高度ロスとともに遠回りを余儀なくされてタイムロスをしてしまっている。稜線越えた大沼の辺りにおいしそうな積雲があったのかもしれないが、稜線の風下側では積雲があってもその下のサーマルは崩れていることが多く、風下側に回ることはリスクが非常に高いので避けるべきであったと思う。ここでは左旋回でTPクリアする必要はなく、右旋回でクリアすることで良い。

 さて、今回のタスクでは赤城山の辺りが少ししょぼくて残念だったが、全体としては積雲が多く、上手くルートを選んで多くの積雲の下をドルフィンしながらフライトした人が上位に入ったのだと思う。次週は気象設定を冬にしているので弱い日差しの中でのタスクとなる。今回とはまた違ったサーマル選択/旋回の技術と運が試されることになると思う。

 この記事で、タスクのネタ晴らしをしてしまったが、Day2タスクはサーバーを木曜日まで運転中。シリーズ途中参加もOKなので多くの方に楽しんでもらいたい。(NT3)

 

 

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