2020/10/05

マウスホイールにCondor2のTrimを設定してみた。

 

  私がCondorを楽しむために絶対欠かせないと思っているものは、ジョイスティック、ラダーペダル、スロットルコントローラー、視点移動のTrackIRの4点セットである。

 ラダーはジョイスティックのひねり軸を使うことも出来るが、右旋回の時は変なひねりになるのでどうも使いにくいし、だんだん手首がしんどくなってくるのでやはりペダルが良い。スロットルは何で必要かというと、私はダイブブレーキとトリムの両方をどうしてもアナログスライダーに設定したいのだが、残念ながらジョイスティックで二つのアナログ軸がついているのが無いのでどうしようもない。トリムをキー操作で調整しようとしてもやたらと大きな動きになってしまい微調整が出来ないので、旋回時に速度が定まらないし、クルーズしているときにのんびりお茶も飲めない。レース中にダイブの微調整は必要ないかもしれないけど、やっぱりグライダー乗りとして最後にビシッと着陸を決めたいというのが理由である。

 しかし、このコロナ禍で多くの人たちがCondorに入ってきてくれたのだが、一気に機材を買いそろえるのは大変なのは分かる。そこで、前回のOpenTrackの様に何か無料アプリを使ってみんながほぼ必ず持っているマウスのホイールにトリムを設定できないかと考えてみた。以下、何とか使えそうなのことが分かったのでCondor Pilotのお役に立てば嬉しい。

【XMouse Button Controlを使って、CondorのTrimをマウスホイールに設定する】

1. 無料で公開されているXMouse Button Controlというマウスの拡張アプリを使って、マウスホイールの回転にTrim上下のDeleteキーとInsertキーを割り当ててしまおうというもの。普通にキーボードで操作するとチョコンと一回だけキーを押しただけでもトリムの値は8〜9%も一度に動いてしまう。これをもう少し細かく制御出来れば使いやすくなるというのが出発点。

2. XMouse Button Controlのインストール:

 こちらのページから最新版をダウンロード。インストーラー版とポータブル版があるのでお好きなほうをどうぞ。ポータブル版は32bitと64bitと書いたフォルダが出来るので自分のPCに合った方で起動下さい。

3. まずはCondorで遊ぶときだけマウスホイールの設定が動くように登録。

 ①のAddをクリックして、出てきたWindowでCondorの実行アプリを登録。通常はC:\Condor2\Condor.exe。ここまで出来たところで③のSave Profileをクリックして適当なところに設定ファイルをセーブおくと、後は自動的にセーブしてくれるようだ。


 


4. 次にマウスホイールの回転方向にトリムの上下キーを設定。

 試してみたところ、1クリックで30msec押したことにする設定が使いやすい感じ。

 では、まずWheel Upの設定。①をクリックして、Simulated Keysを選択。

 


 次に、①のところに適当なスクリプトをいれるのだが、まずは②からOther Tags→Hold for  <x> millisecond(s)を選択。その後①に戻って数値を調整。まずは30に設定。この数値を上下させるとホイールの回転とトリムの変化量の調整が出来る



 さらにもう一度左の図の①からStandard Keys→Insertを選択。



























 次に、②で1 As mouse button is pressedから3 During (press on down, release on up)に変更

 ③でTrim Downとの説明を入れて④のOKでWheel Upの設定は終了。

 この後、同じようにWheel DownにDeleteキーを割り当てるTrim Upの設定を行い、⑤のApplyをクリック。

5. 最後に大事な設定なのだが、CondorのAssign Controlsに入って、mouse bankとmouse pitchにマウスが割り当てられているのをDeleteキーを使ってマウスのコントロールが効かないよう外しておくこと。忘れるとマウスを握ってホイールを動かしているとスティックも勝手に動いてしまうので注意。

 以上、割と簡単に出来てしまったのだが、試しにCondorに入ってどんな感じでホイールの回転がトリムに反映されるか試してみて欲しい。いまいちという場合は4の入力数値を細かく調整してみて欲しい。

 なお、ホイールクリックにTrim Centerを割り当てて使うことを試してみたが、私のマウスのボタンはセンシティブ過ぎて意図せず押されてしまい、機体のピッチ変動が大きくなって使用に堪えなかった。そもそもTrim Centerはあまり意味がないと思う。

 ついでに、せっかくだから右ボタンと左ボタンにFlapの上下キーが設定出来ないかと試してみた。しかし、そうすると普通のクリック操作がが出来なくなってCondorのフライトに進むことが出来なくなってしまった。XMouseの設定ではLayerを作ることが出来るとあるので、Hotkeyを設定して一時的な切り換えが出来そうなのだが、私には設定の仕方が判らなかった。誰かわかる人がいたら教えて欲しい。

 ボタンがいくつもついたゲーミングマウスを使っている人は、もしかしたらマウス専用の設定アプリで同じような設定が出来るかもしれない。その場合は上記の設定方法を参考に試してみて欲しい。また、もっとスマートな設定が出来るとか、数値はこっちの方が良いとか、改良版が出来たらぜひ連絡欲しい。


(おまけ)

 これでトリムがそれらしくなるかなと思うのだが、私はやはり既製のスロットルコントローラーを使うのだろうなと思う。

 ふと見ると、LogicoolのスロットルがAmazonでそんなに値段高くない。Condorのアップデートでフラップもアナログ軸で制御出来るようになっているので、ダイブ・フラップ・トリムのちょうど3本分ある。ちょっと興味をそそられている。

 今私が使っているのはThrustmasterのスロットルコントローラー。ちょっとちゃっちい感があるが、いろいろなボタンがついているし、Amazonで見つけたときの単品の値段もそんなに高くなかった。戦闘機Sim用のかっこよくて重量感のあるものもあるが4〜5万円もするのでちょっと手が出ない。

5 件のコメント:

  1. (おまけ)に反応しました。流石、お目が高い XD。Saitekの頃のですが、3本のスロットルQuadrant使ってます。ストロークが大きいので、微妙な操作は、サイドワインダーのスライダよりやりやすいです。C2にて左からトリム、フラップ、ダイブに割当大丈夫です。各軸は0のところで軽くストッパーが掛かりますが、さらに押し下げるとボタンキーがオンになります。私はブレーキにしています。私のはSaitek時代のYokeとセットのもので、QuadrantがUSBではない仕様なので、同じかどうかは不明なのですが…多分同じと思うけど。

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  2. ああ、それとSaitekのYokeは、ピッチコントロールにdeadzone、無反応ゾーンがあるので、どうかと思う。Youtubeでfixの改造いくつかありました。私も改造したらdeadzoneなくなりましたが、大変でした。Logicool仕様のYoke、やはりdeadzoneあるのかな。

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  3. こんにちは いろいろとハード面での情報ありがとうございます。
    私はサンワサプライのプログラマブルテンキー「4000円弱」を購入しコンドル専用につかっています。VR利用時にはこれとフライトスティックのボタンでキーボードを利用しなくても大丈夫です。
    ご紹介のWCSがあればそれでもいいんですけれど。

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    1. コメントありがとうございました。実は私も同社のテンキーを使っていたのですが、旧型でWin10には非対応になってしまい、思い切って23キーもあるプログラマブルキーを購入してしまいました。必要なキーだけコンパクトにまとまっていると使いやすいですよね。ところで、最初のコメントにお返事出来てませんでしたが、ごく親しい人とDiscordを使っているものの、みんなタスクが始まると飛ぶのに一生懸命で無口になってしまってます。ボイスチャットをオープンにするかどうかはもう少し考えさせて下さい。

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    2. リプライありがとうございました。
      ボイスチャットは特に利用希望というよりも、ユーザー間の連絡はどうしているのかなあ?ということでお聞きしました。必須ではない、ということですね。

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